BIM(ビム)とは?建築ビジネスでの活用法と3つのメリットを紹介
建設業界で注目!BIMを学べる大学・専門学校とは
2021.08.22

BIMwork
建設業界では、業務効率化とコスト削減を両立できるITソリューション「BIM(ビム)」が注目を集めています。BIM運用できる人材は引っ張りだこです。しかし、BIMは専門性が高いため、独学で身につけるのは難しいと言われています。
そこで、BIMを学べる大学・専門学校などの選び方のポイントをはじめ、実際に学べるところを紹介していきましょう。
BIMを学べる大学・専門学校選びのポイントとは
BIMは新しい専門のスキルのため、独学で学ぶのは難しく、大学や専門学校、スクールで学ぶことをお勧めします。ただし、学校選びにはポイントがあります。まず、大学や専門学校などのホームページやパンフレットを見て、CADだけでなく、BIMに特化したカリキュラムがあるかどうかをチェックしましょう。BIMは新しいスキルであるため、身につけている人がまだまだ少ないというのが現状です。教えられる人材も少ないため、CADはしっかり学べるものの、BIMのカリキュラムはおざなりである大学や専門学校なども多いのです。
BIMのカリキュラムの充実度は、資格取得に力を入れているかどうかで見極めることができます。たとえば、BIM関連の資格に関しては、一般社団法人buildingSMART Japanが実施する「プロフェッショナル認定制度」に基づく「BIM個人資格認定試験」、Autodeskが実施する「Revit Architectureユーザー試験」があげられます。どちらもBIMのスキルがあることを証明する資格で、日本はもちろんのこと海外でも通用します。資格を取得すれば、建設業界への就・転職、キャリアアップに有利に働くでしょう。
(出典 building SMART Japan https://www.building-smart.or.jp/bim_professional-certification/)
カリキュラムと同様に重要なのは、学ぶ場所です。BIMを学べる学校の中にはオンラインに対応しているところもあります。実際に学校に通って学ぶメリットは講師に直接質問ができることです。また、同じことを学ぶ仲間の存在は励みになります。一方、オンラインで学ぶメリットは、いつでもどこでもカリキュラムを受けられることです。オンラインであれば忙しいビジネスマンでも無理なく学べます。自分自身のライフスタイルに合わせた学校を選ぶようにしましょう。
大学や専門学校、スクールの中には、入学を検討している人に対して、オープンキャンパスや相談会などを行っているところもあります。入学前にどのようなことが学べるのか、どのような環境で学ぶのかなど、自分の目で確かめてみることもおすすめします。実際に見ておくと、入学した後に「こんなはずじゃなかった」などという後悔せずにすむでしょう。
BIMを学べる大学・専門学校・スクールを紹介!
熊本大学の工学部建築学科ではBIMのスキル取得に力を入れています。たとえば、3年生になると「デザイン・シミュレーション」という授業があり、BIMを使って建物の構造や材料、環境性能などを学ぶことができます。この授業は意匠・構造・光・熱などさまざまな専門分野を持った講師陣が教えるため、多角的な角度からBIMへの理解を深めることが可能です。「デザイン・シミュレーション」を受講した後は、より実践的にBIMを学べる「設計演習第四」という授業に進むことができます。この授業では3次元デザインソフトやBIM対応のCADを用いながら、大学のある熊本の中心市街地の再開発計画を立案していきます。
(出典 熊本大学 https://www.arch.kumamoto-u.ac.jp/)
さらに、BIMを学びたい学生に関しては、卒業設計や大学院で研究を行うことが可能です。このように熊本大学ではBIMに力を入れているため、BIMスキルを身につけた学生をインターンとして受け入れる企業も数多くあり、高い就職率を誇っているのです。
専門学校の日本工学院の建築学科は専攻の中にBIM専攻を設けています。BIMのスペシャリストとして今後の建築業界で活躍する人材育成に力を注いでいるのです。具体的には、BIMソフトであるARCHICADやReviの操作はもちろんのこと、BIMを活用したモデリングやジタルファブリケーション、デジタルプレゼンテーションなどのスキルを身につけることが可能です。
専門学校内はプロの現場同様の教育環境も整えられています。たとえば、ARCHICADやReviをはじめ、Rhinoceros、Grasshopper、Lumion、Fusion360、Twinmotionなど、実際のブロの現場で使うBIMアプリケーションが揃っています。有名建築系企業や設計事務所との連携で企業課題実習やインターンシップを行っており、在学しながらプロの仕事を学ぶことができます。そのため、卒業後は即戦力として活躍することができるでしょう。
(出典 日本工学院 https://www.neec.ac.jp/department/technology/architecture/architectonics/)
「ReCADemy」はCAD・BIM専門のオンラインスクールです。最大の特徴はオンラインで学ぶことができる点にあります。そのため、自分のペースで好きな時間、好きな場所で学ぶことができます。忙しいビジネスマンに最適のスクールといえるでしょう。「BIMオペレーター養成コース」は4種類あります。未経験から学べるのは「ARCHICAD+AUTOCAD」のスキルが学べるコースと「ARCHICAD+Jw_cad」のスキルが学べるコースの2種類です。一方、CADオペレーターからスキルアップを目指す人向けとしては、「Revit+AUTOCAD」のスキルが学べるコースと「Revit+Jw_cad」のスキルが学べるコースの2種類があります。
受講期間中であれば何回でも授業を受けることが可能です。また、わからないことが出てきたら、回数制限なく講師に質問することができます。さらに、BIMのスキルを求める企業からスカウトされたり、キャリアカウンセラーに就・転職の相談をしたりすることが可能です。「ReCADemy」から就職が決まれば、お祝い金1万円がもらえます。入学しようかどうか迷っている人はサイトから無料登録すれば、講座の一部が受講できたり、カウンセリングを受けたりすることができます。
大学・専門学校でBIMのスキルを身につけよう
BIMを学べる大学や専門学校、スクールを紹介しました。記事を参考に学校選びをしてみてはいかがでしょうか。