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BIMを知る、BIMを使う

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人気の記事

エスキスをARで行おう【建築】

3DデータをARで表示してみようRhino7で3Dデータの作成、Blenderで出力、Adobe AeroでAR表示します。使用するソフト,アプリ・Glb出力可能な3DCGソフト(objファイルで出力)・Blender(glbファイルで出力)・Adobe Aero3Dデータを作成するまずはARで表示したい3Dデータをobjファイルで出力します。今回はRino7のデータを使用します。(image) ファイル→エクスポートを選択、objファイルで保存します(image) (image) 丸みのある建築の場合、ポリゴンは多いほうが良いです(image) Rhino7の場合、サイズが大きすぎると読み込みの範囲外に行ってしまうので、サイズを小さくしてから読み込みましょうBlenderで読み込む次はBlenderという3Dソフトで、作成したデータを読み込みます。ダウンロードしていない方は公式サイトからダウンロードしましょう。objファイルを読み込むことができて、glbファイルで出力可能な他のソフトやサイトでも構いません。(image) ダウンロードして開くとこのような画面になります(image) 画面右上のレイヤーを全て右クリックで選択し、消去しましょう(image) 左上のファイルから、インポート→(.obj)を選択(image) 先程保存したデータをインポートしましょう(image) インポートできたら、glbファイルでエクスポートしますAdobe AeroにインポートするエクスポートしたglbファイルはAdobe AeroでAR表示することができます。こちらも公式サイトからダウンロードしましょう。また、作成したglbファイルは、スマートフォンなどのARで使用する機種に移しておきましょう。スマートフォンでも可能ですが、大画面のiPadの方がエスキスしやすいです。(image) 左上の新規作成を選択します(image) 置きたい場所にピンを止めて平面を作ります(image) 左下のプラスからファイルを選択します(image) glbファイルを開くと、先程設定した平面上に置かれます(image) 右上のプレビューから確認することができます(image) QRコードやURLで共有することもできます実際にARを使いエスキスを行った感想実際にエスキスを行ったのですが、ARの場合模型ほどしっかりと観察することができませんでした。まだ形の決まっていないエスキス初期の、ボリューム模型の際などに使用するのが良いと思います。また先生によってはデジタルに不慣れな方がいるので、最初のエスキスでは両方作成し様子を見るなどの対応が必要です。(image)

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BIMのメリット&デメリットを現役BIMオペレーターが解説

BIMとは?BIMとは、コンピューター上に建築物の3Dモデルを作成し、設備設計や機械設定などの基本情報をデータベース化して活用する手法のことです。「Building(建物を)Information(情報で)Modeling(形成する)」の頭文字を取って「BIM」と呼びます。コンピューター上に建築物の3Dモデルを作成することにより、施工から維持管理、避難計画といった細かい情報をシミュレーションできます。「図面や表等のデータを結合して建築物を完成させる」という従来の設計方法から、「1つの結合データベースから1つの建築物を作る」という方法に変化しました。なお、BIMの導入については国土交通省も推進しています。国土交通省はBIMの効果を検証するため、平成22年の官庁営繕事業における3つの事業でBIMを試験的に導入しました。その結果を取りまとめたものが「官庁営繕事業におけるBIMモデルの作製及び利用に関するガイドライン」として、平成26年に公表されました。 (image) 世界のBIM普及率は約80%と推定され、中堅企業(16~50人)、大企業(51人以上)の普及率はそれぞれ80%、78%と最も高いです[1][2]。小規模な企業の導入率は3分の2と低く[2]、BIMを使用する英国の建設専門家は2011年の13%から2020年には73%に上昇すると予想しています[3]。日本の専門家のBIM導入率は54%です[3]。BIMの世界的な成長率は今後も上昇し続けることが予想されます[4]。[1]https://agacad.com/blog/global-bim-survey-u-s-market-is-maturing-as-advances-wake-imaginations[2]https://www.geospatialworld.net/article/bim-adoption-around-the-world-how-good-are-we[3]https://business.bimobject.com/blog/statistics-proving-bim-means-business[4]https://www.oneistox.com/blog/bim-global-growth-rateCADとの違い従来のCADは主に平面である2Dの図面を作成します。もしCADで3Dモデルを設計したい場合は最初に2Dの平面図を作成したのち、2D図面をもとに3Dモデルを作成する必要があります。そのため、CADで3Dモデルの設計図を作成する際は時間を要してしまいます。さらに設計者の技術に依存することから、属人的になりやすいという課題を抱えています。一方、BIMでは最初から3Dモデルを作成することが可能です。3Dの各パーツを直接組み合わせることにより、3Dモデルの図面作成が非常にスムーズです。また、BIMであれば3Dモデルと2Dモデルが連動しているため、3Dから2Dへの切り替えが容易に行えます。(image) BIMを導入する3つのメリットここまで、BIMの基礎概要とCADの違いについて解説しました。続いてBIMを導入するメリットを3つみていきましょう。以下のメリットを知ることで、自社にBIMを導入すべきか判断できるはずです。設計や管理の手間を省けるまたBIMは図面のデータ修正だけでなく、資材の再調達やスケジュール管理による手戻りを防止できます。これらのことから、BIMを導入すれば設計や管理の省略可につながるはずです。BIMを導入するメリット1つ目は、設計や管理の手間を省けることです。BIMの3Dモデルには構造設計や設備設計などの情報が含まれており、コンピューター上ですべてのデータが連動しています。そのため仮に1箇所だけデータ修正をした場合、連動しているすべてのデータが自動的に修正されます。建設前のプロジェクトの可視化BIMによる可視化のメリットとしては、現場でのコラボレーションやコミュニケーションの向上、モデルベースのコスト見積もり、プレコンにおけるプロジェクトの可視化、建設プロジェクトのレイアウトや空間の相互関係の理解、設計チーム、クライアント、関係者の設計プロセスの改善、コスト削減と効率化、コミュニケーションの改善と建物の品質向上、関係者のリアルな可視化によるプロジェクトの明確化、などが挙げられます。[5][5] https://bim360resources.autodesk.com/connect-construct/top-10-benefits-of-bim-in-construction高品質のアウトプットBIMは、作業完了時間の短縮、ミスの発生数の削減、プレハブ材を使用する箇所の特定によるコスト削減などのアウトプットの改善のほか、コスト削減と効率の向上、コミュニケーションの改善と建物の品質向上、異なる材料の費用対効果の比較による費用の最適化、建築プロジェクトのあらゆるレベルの強化、建築物の照明要素の検出向上のために利用できるBIMデータの活用などが期待できます。 (image) BIMを導入する2つのデメリットBIMを導入するメリットは理解できたでしょうか?次に、反対のデメリットについて解説していきます。メリット・デメリットの両方を理解することで、BIMの必要性がより明確になるはずです。高価なモデリングソフトウェアと初期投資BIMの導入にはコストがかかります。VectorWorksとArchiCADは、ソフトウェアライセンス料が4,500ドル以下、オートデスクのRevit 2023は、3年プランが8,025ドル、年間プランが2,675ドルという価格設定があります。ただしいずれのソフトウェアも月額サブスクリプションでの購入が可能なので、1ヶ月、1ライセンスから始めることも可能です。おおよその目安として、50,000円/人・月くらいの費用となります。また、BIMを有効的に活用するためには、専門知識を持った優秀なオペレータが必要不可欠です。オペレータの採用コストや育成コストなども発生することから、BIMの導入には一定の初期コストが懸念されます。現場で利用できない場合があるBIMを導入するデメリット2つ目は、現場で利用できない場合があることです。BIMの3Dモデルはデータ容量が非常に大きく、ダウンロードする際に時間を要することがあります。また、パソコンのスペックが低ければ、3Dモデルの確認動作が重くなる可能性も考えられます。さらに土木分野との連携が遅れていることから、有効的に活用できない場面が少なからずあります。このように「BIMを導入したのに現場でうまく利用できない」といったデメリットが考えられます。まとめBIMはコンピューター上に建築物の3Dモデルを作成し、建築物の基本情報をデータベース化して活用する手法であり、日本での普及率は少しずつ向上しています。このBIMを導入することにより、「設計や管理の手間を省ける」「イメージを共有しやすい」「法律上の制限を可視化できる」といった、3つのメリットが考えられます。しかし、いくつかのデメリットも存在するため、両方をしっかり理解した上で検討しなければなりません。ぜひ本記事を参考にして、BIMの理解を深めて検討してみてください。↓こちらも参考にどうぞ!<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=bim041-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=4534044992&linkId=483469a1b4526aa88196c74064fb97d5"></iframe>

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CADvsBIM 徹底比較

BIMとは?BIM (Building Information Modeling)は、建築物の設計、建設、運用に関する情報をデジタルモデルによって管理する技術です。BIMは、建築物に関連する様々な情報(設計図、材料データ、コスト情報など)を一元管理することで、効率的な建設のプロセスを実現します。同時に国土交通省もBIMの導入を推進しており、効果を実証するための試験的導入を数度にわたって行っています。また、試験の結果をまとめた「官庁営繕事業におけるBIMモデルの作製及び利用に関するガイドライン」を平成26年に公表しています。【比較】BIMとCADの違いBIMのメリット・ビルド前に建物のシミュレーションを行い、問題点を予測・修正することができます。・配管、配電、換気などのシステムを含めた詳細なモデルを作成することができます。・建設と運用のライフサイクル全体にわたってデータを管理することができます。BIMのデメリット・導入にはCADとくらべて高額なコストがかかります。・学習コストが高く、技術者を必要とするため導入に時間がかかります。・ファイル形式が業界標準化されていないため、他社とのデータ共有が困難な場合があります。CADのメリット・導入・学習コストが低いため、手軽に導入することができます。・長年使用されているため、技術者の豊富な人材が存在します。・シンプルなデータであるため多くのツールやアプリケーションが利用可能であり、幅広い用途に対応することができます。CADのデメリット・現実世界で3Dで建設される建築物を2Dで検討するため、アウトプットのクオリティが低い場合があります。・システムの整合性が低いため、問題点が発生しにくいものを見逃す可能性があります。・建設と運用のライフサイクル全体にわたってデータを管理することができない場合があります。 (image) BIMのメリットとデメリット深掘りBIMは、建築業界において多くのメリットを持つものです。このテクノロジーは、建築物に関連する様々な情報を一元管理することができるとともに、設計から工事までの作業を効率的に行うことができるというメリットをもたらします。以下に、BIMのメリットについて詳しく説明します。情報の統合: BIMは、建築物に関連する様々な情報(設計図、材料データ、コスト情報など)を一元管理することができます。これにより、建築物のライフサイクル全体において情報が効率的に共有され、同じ情報を繰り返し作成することがなくなります。これは、プロジェクトのスムーズな進行に大きく寄与することでしょう。設計の修正: BIMによって作られたデジタルモデルは、設計段階から工事現場までの作業において修正が容易に行えます。これにより、設計の修正に要する時間やコストが削減されます。また、設計修正作業を行う際に生じるコミュニケーションミスも防ぐことができます。効率的な工事: BIMによって作られたデジタルモデルを利用することで、工事現場での効率的な施工が実現されます。また、デジタルモデルに含まれる情報を元に、工事現場での誤りや問題点を未然に防ぐことができます。これにより、工事のスケジュールや予算の管理がより効率的になります。しかしBIMにはデメリットもあります。BIMに関しては、関係者の間で理解に大きな差が生じることがあります。BIMに関わる技術やプロセスは、それらに精通していない人にとっては理解するのが難しいため、適切なトレーニングや教育が不可欠となります。特に、従来のCAD技術で訓練を受けてきた高齢の作業員にとっては、難しいことかもしれません。BIMのもう一つの問題は、その技術を導入するために必要な投資コストの高さです。BIMソフトウェアの購入費用だけでなく、技術サポートやアップグレードに関連する継続的なコストも発生します。特に、BIMに投資するリソースがない中小企業では、これらのコストはすぐに膨らんでしまいます。もう一つの重要な考慮点は、BIMを使いこなすために必要な時間とスキルです。従来のCADとは異なり、BIMでは作業者が新しい技術やプロセスを学ぶ必要があるため、時間がかかり、多大なトレーニングが必要になる可能性があります。さらに、作業員には、これまでとは異なる新しい仕事のやり方に適応する能力が必要になります。最後に、フォーマットの標準化の問題があります。BIMは広く使われている技術ですが、まだ標準化されていない様々なフォーマットが存在します。そのため、異なるソフトウェアシステム間で互換性の問題が発生し、ユーザーにとって大きな課題となる可能性があります。結論として、BIMは建設・設計業界に革命をもたらす可能性がある一方で、その導入に伴う課題を認識することが重要です。BIMのフリーソフトCADとBIMの違いは理解できたでしょうか?続いて、BIMのフリーソフトについて解説していきます。現状、実務レベルで活用できる日本語対応のBIMフリーソフトはありません。BIMのソフトウェアは高度な技術が用いられているため、無料で提供されているものが少ないのです。また、BIMは新しい部類のソフトウェアであることから、導入コストが高くなりやすい傾向にあります。とはいえ、無料体験版として一定期間のみフリーで使用できるソフトウェアも存在します。「BIMを1度試してみたい」という方は無料体験版の利用を検討してみてください。なお、BIMのソフトウェアによっては学生版ライセンスというものもあります。学生期間中に限り無料で使用できるため、学生であればぜひ試してみてください。BIMは基本的に高額なソフトウェアです。BIMの使用感や操作感を理解するためにも、まずは無料体験版や学生版ライセンスで試してみることをおすすめします。BIMの主要ソフトを比較BIMは無料体験版のソフトウェアが一部あるものの、フリーソフトはほとんど存在しないことを解説しました。最後にBIMの主要ソフトを比較検討していきましょう。自身にピッタリのBIMをみつけるためにも、ぜひ確認してみてください。REVIT(AUTODESK REVIT)「Revit」はアメリカの「オートデスク株式会社」が開発したBIMソフトウェアであり、数あるソフトウェアのなかで最も高いシェア率を誇ります。 (image) Revitを使用すれば複雑な3Dモデルの作成はもちろん、高度なシミュレーション、パフォーマンス最適の解析などが可能です。また、ワークシェアリングを用いればリアルタイムで複数人の同時作業が行えるため、チーム全体で取り組むようなプロジェクトに向いています。• 3年ごとのお支払い:1,050,000円(税別)• 1年ごとのお支払い:389,000円(税別)• 1ヶ月ごとのお支払い:49,000円(税別)ARCHICAD「ARCHICAD」は直感的に操作しやすいBIMのソフトウェアです。直感的に操作できることから専門技術をあまり必要とせず、複雑な形状を簡単に作成できます。 (image) また、Revitと同じように1つの案件を複数名で共同作業することが可能であり、タブレット端末からの確認や「Google Cardboard」に対応した端末からのVR体験も行えます。これらのことより、「ARCHICAD」は使いやすさにフォーカスしたBIMソフトウェアだといえるでしょう。• ARCHICAD:840,000円(税別)• ARCHICAD Solo:345,000円(税別)GLOOBE「GLOOBE」は、日本の設計手法や建築基準法に対応した日本発のBIMソフトウェアです。自由度の高いデザイン機能やチーム設計に対応しており、日本国内の設計に最適化されたシステムを扱えます。そのほかにも3Dモデルと背景写真を合成できたり、機能やモバイルデータの共有が可能であったりなど、「GLOOBE」では多彩な機能を用いることができます。 (image) • GLOOBE Architect 基本:650,000円(税別)Vectorworks「Vectorworks」は「米Nemetschek Vectorworks社」が開発し、日本では「エーアンドエー株式会社」が販売しているCADソフトウェアとなります。 (image) 「Vectorworks」では2Dで作成した図面を持ち上げて3Dモデルにそのまま組み換えられるほか、3Dモデルの形状をひねったり曲げたりするツールが搭載されています。製品のラインアップは大きく分けて5種類に分類されており、自身のデザインスキルや目的に合わせて製品を選ぶことが可能です。• Vectorworks Designer:527,000円(税別)• Vectorworks Architect:416,000円(税別)• Vectorworks Landmark:416,000円(税別)• Vectorworks Spotlight:416,000円(税別)• Vectorworks Fundamentals:305,000円(税別)まとめ本記事では、従来のCADとBIMの比較、BIMの主要ソフトの金額について解説しました。BIMとはコンピューター上で3Dの建築モデルを作成する仕組みのことであり、2Dの平面図がそれぞれ独立しているCADとは大きく異なります。また、CADは2Dモデルから3Dモデルに組み替える作業が必要である一方、BIMでは最初から3Dモデルを作成できるため2Dモデルは自動生成されます。これからBIMソフトウェアの導入を検討している方は、ぜひ従来のCADとBIMの違いを理解し、自社にとっての有用性を確認してみてください。また、本記事で紹介したBIMの主要ツールをご参照いただければ幸いです。↓こちらも参考にどうぞ!<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=bim041-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=4296200801&linkId=9a6cd04164f6eb6dd37aa77aa43efe4e"></iframe>

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BIM(ビム)とは?建築ビジネスでの活用法と3つのメリットを紹介

BIM(ビム)とは BIMとは?BIMとは、Building Information Modelingの略で、3Dモデルを用いて建物の設計、建設、管理を支援するプロセスです。 建築ビジネスにおいて様々な形で活用することができ、多くのメリットを得ることができます。 このブログでは、BIMとは何か、どのように使えるのか、そしてBIMを使い始めるとビジネスで体験できる3つのメリットについて説明します。 導入するメリットをご紹介していきます。BIMの活用法BIMを導入することで、これまで2Dで表現されていた図面や設計図書などが、視認性の高い3Dモデルで表現できるようになります。3Dのデジタルデータをもとにした整合性がとれた図面や設計図書が作成できるため、プロジェクトを進める際に、可視化された空間イメージを関係者やクライアントと共有できます。設計作業においては、BIMのデジタルデータを駆使した設計ツールを利用でき、コンクリートや鋼構造設計の解析・分析に加えて、細部まで行き届いた設計を行うことができます。BIMのひとつで、設計・施工・エンジニアリングの作業データを一元管理できるため、異なる専門分野のメンバーが大勢集まるようなプロジェクトを進める際にも、大いに役立つでしょう。BIMのメリット建築における設計から施工、維持管理まで幅広く活用できるBIMにはさまざまなメリットがあります。なぜ、BIMが注目されているのかがわかる、3つのメリットをご紹介していきます。建築プロジェクトを進める際に欠かせないのが関係者とのコミュニケーションですが、BIMで作成した3Dモデルのデータを共有することで、円滑化を図ることができます。従来の平面で描かれた図面を使った場合、人によっては図面を理解することが難しくなり、実際に完成しないとわからないという問題もありました。そのような問題を解決してくれるのがBIMなのです。BIMなら、整合性の取れた視認性の高い3Dモデルで建物の情報を細部まで把握できるため、設計者のイメージをプロジェクト内で共有することが容易となります。設計事務所や設備事務所、ゼネコン、クライアントなどとの情報共有を円滑にするソリューションであり、施工主へのプレゼンテーションなどのシーンでも有効活用できます。(image) (image) 建築に関するあらゆるデータが一元管理されるため、特定の作業工程で起こった不具合の対処もスムーズになります。これまでは、手作業による図面やデータ修正が必要になり、不具合が起こった工程だけではなく、その後の工程や予算の変更を余儀なくされていました。BIMなら、全体的な作業工程が自動的に修正されるため、修正に無駄な時間を削がれることがないのです。 BIMで3Dモデルを作成した場合、照明器具の配置や空調の効果解析などのシミュレーションが可能となります。これまで、構造解析を専門業者に依頼していた場合、BIMがその役割を担えるということです。設計初期に各種シミュレーションを行っておくことで、設計が終わった後に発見された天井や壁の干渉などを修正する「手戻り」の手間も省けます。BIMは、設計・施工の早い段階から従来の作業を劇的に効率化させ、作業時間の短縮とコスト削減を実現させます。(image) まとめ BIM(ビム)は、建築業界の業務効率化、ビジネスモデルの改革において、今まさに注目されているITソリューションです。BIMで作成した建物の3Dモデルは、従来の図面よりも視認性が非常に優れており、プロジェクトの関係者やクライアントとの情報共有・コミュニケーションを円滑にします。あらゆる作業工程のデータを一元管理できるため、特定の工程で起こった不具合も速やかに対処できます。また、設計初期にBIMで各種シミュレーションを行っておくことで、大きなコストが発生する手戻りを回避することが可能です。高度なIT技術の導入による業務効率化や、ビジネス環境の変化に対応できる競争力を高めるDX推進は、建築業界においても大きなテーマとなっています。BIMは、DX推進の有効な打ち手となるため、ぜひこの機会に導入を検討してみてください。1. 設計の可視化によるコミュニケーションの円滑化2. データの一元管理による不具合のスムーズな修正3. 早めのシミュレーションで手戻りのリスクヘッジが可能↓こちらも参考にどうぞ!<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=bim041-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=4798056588&linkId=e9b3d03c8c75dcc189296677a54368cf"></iframe>

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知らないと一発アウトなBIMオペレーター基本用語

BIMオペレーターとは?BIMオペレーターとは、BIMソフトウェアを活用して建築物の3Dモデルを作成する職業のことを指します。CADオペレーターのBIM版であり、業務内容には共通点が非常に多いです。BIMオペレーターとは、建築の世界で重要な役割を担う存在です! 3Dモデル作成から設計補助、構造のみのモデリング、建築用データ作成・共有まで、多岐に渡る仕事内容があります。従来のCADオペレーターがキャリアチェンジしたり兼業することも多い、今注目されている職業なのです。しかし、一定のスキルや経験が求められることから、BIMオペレーターとして仕事をするにはチャレンジ精神が必要です!知らないとアウトなBIMオペレーター7つの基本用語BIMオペレーターの基礎概要については理解できたでしょうか?続いて、BIMオペレーターが知っておくべき基本用語を7つ紹介します。これからBIMオペレーターを目指す方は把握しておきましょう。1. BIMモデル・BIMプロジェクトBIMオペレーターであれば、「BIMモデル」や「BIMプロジェクト」という用語は押さえておきましょう。これらはBIMを用いた3Dモデルのことであり、BIMオペレーターではよく使われる用語の1つです。なお、ソフトウェアによってはBIMモデルのことをBIMプロジェクトと呼ぶこともあります。クライアントが「BIMプロジェクト」といった際は認識の相違が起こりやすいため、「BIMを使ったプロジェクト」と「BIMモデルそのもの」どちらを指しているのか必ず明らかにしましょう。2. 設計BIM・施工BIM・運用BIM「BIM」と一言でいっても、目的ごとに「設計BIM」「施工BIM」「運用BIM」に分類されます。それぞれのBIMに適正な方法で活用しなければ期待どおりの効果は得られません。このことから、自身がどのBIMを活用するのか事前に決めておく必要があります。BIMオペレーターとして仕事をスムーズに進めるためにも、各種BIMの知識を押さえておきましょう。3. BIMガイドライン「BIMガイドライン」とは、国土交通省が平成26年3月19日に公表した「官庁営繕事業におけるBIMモデルの作成及び利用に関するガイドライン」のことです。このBIMガイドラインでは、BIMモデル作成の基本的な考え方が示されています。 (image) (引用 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_tk6_000094.html)なぜ国土交通省がBIMガイドラインを作成したかというと、BIMモデルを作成したときに認識の相違を招かないためです。BIMガイドラインによってBIMに対する統一を図ることで、BIMオペレーターとクライアントのやり取りが円滑になります。なお、BIMガイドラインは生産性向上を図る「i-Construction」の推進に向けて、平成30年8月1日に改定されました。4. 干渉チェック(ハードクラッシュ)BIMオペレーターを務めるにあたっては、「干渉チェック」を知っておくべきです。干渉チェックとは、BIMを用いて建築物の3Dモデルを作成した際に、明らかな不具合やトラブルがないか確認する作業のことです。建築物の設計は、意匠設計と構造設計、設備設計の3つに分けてBIMモデルを作成するケースが一般的です。それぞれの分野ごとに作成したBIMモデルを1つの建物として組み合わせるときに不具合が発生しやすい傾向にあります。このように、BIMでは高度な技術を要する場面で不具合が起こりやすいため、干渉チェックが重要となります。 (image) 5. DX(デジタルトランスフォーメーション)現在、多方面からよく耳にする「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。このDXとは、デジタル技術を用いたビジネスモデルの変革のことを指します。建設業界でもDX化が課題となっており、BIMモデルを用いた建設物のシミュレーションがキーポイントとなります。建設業界のDXを推進させるためにも、BIMモデルを活用した確認・検討による業務効率化が業界全体に求められています。 (image) (引用 総務省 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd102200.html)6. LOD(レベル・オブ・デベロップメント)BIMオペレーター初心者にはイメージが湧きづらい「LOD」ですが、BIMの仕事にかかわるのであれば知っておきましょう。LODは、建築物を3Dモデルとして作成する際の詳細度を示します。LODレベルが上昇すればより詳しいBIMモデルであり、反対にLODレベルが低下すると抽象的なBIMモデルとなります。BIMオペレーターはこのLODを用いる場面が少なからずあるため、事前に理解しておくことをおすすめします。7. Revit・ArchiCADBIMオペレーターであれば、「Revit」と「ArchiCAD」について知っておくべきです。これら2つは日本だけに留まらず、世界的に大きなシェアを占めているBIMのソフトウェアです。基本的には務めている会社のBIMソフトウェアを利用するため、そこまで頻繁に「Revit」や「ArchiCAD」という用語は使われません。とはいえ、実務的に利用されているBIMソフトウェアのなかでは非常に有名であるため、BIMオペレーターであれば覚えておきましょう。まとめここまで、BIMオペレーターの基礎概要、知らないとアウトな基本用語を7つ解説しました。BIMオペレーターとは、建築物の3Dモデルを作り上げるためのキャリアです!CADオペレーターと同じような仕事をすることが多いですが、この仕事には絶対に知っておくべき基本用語があります。この記事では、BIMオペレーターに必要なキーワードを説明していますので、必ずチェックしてから挑戦してみましょう!↓こちらもおすすめです!<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=bim041-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B01LPO1DYQ&linkId=665f99072ce98dd1e3ff1474f87e8556"></iframe>

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出来るBIMオペレーターなら知っておきたい必須用語

出来るBIMオペレーターなら知っておきたい6つの必須用語出来るBIMオペレーターが知っておくべき用語は以下の6つです。現場で活躍できるBIMオペレーターになるためにも、ぜひ押さえておきましょう。ファミリ・GDLオブジェクト出来るBIMオペレーターであれば、まずは「ファミリ」と「GDLオブジェクト」を知っておきましょう。ファミリとGDLオブジェクトは、「Revit」や「Archicad」などBIMソフトウェアのなかで用いられる3Dパーツの名称です。 (image) (引用 GRAPHISOFT  https://helpcenter.graphisoft.com/jp/user-guide/89388/)これらの用語は、自身が担当しているBIMのプロジェクトでピアノや楽器など、特殊な形状のものをBIMモデルとして作成する場面で使用します。例えば、自身のみでBIMモデルを作成できない場合、BIM推進の担当者に「ファミリの作成をお願いします」というように用いられます。そのほかにも、BIMモデルのパーツが足りないケースでは「GDLオブジェクトが必要です」といったように、クライアント側へお願いすることもあります。なお、ファミリのさらに細かい分類として「タイプ」という単語があります。この「タイプ」は「ファミリ」と異なる意味を持つため、BIMオペレーターであれば区別して言葉を用いましょう。製図ビュー「製図ビュー」という言葉も押さえておきましょう。製図ビューは、BIMソフトウェアである「Revit」の2D図面を作成するときに用いる言葉です。BIMは建築物の3Dモデルを作成するソフトウェアではあるものの、従来のCADと同じく2Dの図面を作ることも可能です。「Revit」のなかで製図ビューを用いることにより、3Dモデルと連動させずに2D図面のみを作成することができます。つまり、BIMを使いこなせば従来の2DCADは不要となり、3D・2DともにBIMのみで十分となるのです。 (image) BIM360・BIMcloudBIMオペレーターとして活躍したいのであれば、「BIM360」と「BIMcloud」についても知っておくべきです。これらの用語は、BIMで建設モデルを作成・編集する際に用いるインターネット上で共有するための「クラウドプラットフォーム」のことを指します。もしくは「建設業向けクラウド型のワーキングプレイス」とも呼ばれています。従来の2DCADでは各図面ごとにファイルが分類されていましたが、BIMの場合は1つのファイルにすべての図面が入っており、そのファイルをみんなで作成・編集します。みんなで作成・編集を行う際、ファイルを保存・共有する場所としてBIM360やBIMcloudが必要となるのです。知っておくことでクライアントからの信頼を得られるでしょう。 (image) RVTファイル・PLNファイル知っておきたい専門用語として、「.rvtファイル」と「.plnファイル」があげられます。これらは、大手BIMソフトウェアである「Revit」と「Archicad」を使用し、設計用に作成されたプロジェクトファイルのことを指します。「Revit」でBIMモデルを作成した場合はRVTファイルとなり、「Archicad」でBIMモデルを作成したのであればPLNファイルが作られます。まれにクライアントやBIM推進の担当者から、これらプロジェクトファイルを求められるケースがあります。その際に不安感を抱かせないためにも、RVTファイルとPLNファイルを把握しておきましょう。ST-Bridgeファイル・変換「ST-Bridgeファイル・変換」についても押さえておきましょう。どういう意味かというと、建築物の安全性を確認するための計算である「構造計算」で用いている、一貫構造計算プログラムからBIMモデルに変換するときに使用する「拡張子」や「変換方法」を指します。そもそも一貫構造計算プログラムとは、建物の規模や形状、材料、寸法といった各種荷重データを入力し、複数の計算・検討を中断することなく一貫して行う構造計算プログラムのことです。この一貫構造計算プログラムからBIMモデルに直接変換することは難しいため、両者に適正となるファイルを経由して変換する必要があります。つまり、一貫構造計算プログラムとBIMモデルにおける「変換の架け橋」となるファイルが、ST-Bridgeファイルなのです。BIMオペレーターの現場では、BIMモデルの状況説明をする場面などでST-Bridgeファイル・変換という言葉が用いられます。 (image) (引用 building SMART Japan  https://www.building-smart.or.jp/meeting/buildall/structural-design/)BEP(BIM Execution Plan)出来るBIMオペレーターになるためにも、「BEP(BIM Execution Plan)」という用語を理解しておきましょう。BEPとは、BIMの使用する目的をあらかじめ決めておき、その取り決めた内容を記録しておく計画実行書のことです。BEPを作成しておくことにより、チーム全体が目的やゴールを強く認識し、プロジェクト達成に向けてより効率的な業務を行えます。また、BIMで取り組むべき内容が明確になるため、チーム間の勘違いを減らして無駄なくプロジェクトを遂行できます。優秀なBIMオペレーターを目指す上では、事前に知っておきたい専門用語の1つです。まとめ本記事では、BIMオペレーターとして活躍したい方が知っておくべき専門用語を解説しました。 BIMオペレーターとして活用するためには、本記事で解説した専門用語が非常に重要となります。ぜひ本記事を参考にして優秀なBIMオペレーターを目指してください。

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今すぐBIMやるべき理由4選

BIMにおける今後の普及状況まずは、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の今後の普及状況とその重要性について詳しく解説します。BIMは、建築物の3Dモデルをコンピュータ上で作成し、その基本情報をデータベース化して活用する革新的な手法です。現時点では、日本のBIM普及率は世界各国に比べて高くないのが現状です。しかし、建設業界全体がBIMに対する関心を高めており、日本国内のBIM普及率と将来性に大きな期待が寄せられています。現在はまだ黎明期であり、不完全な部分も存在しますが、今後はこれらの改善が進み、建設業界のグローバル展開が加速することが予想されます。そのため、今からBIM導入を積極的に進めることが重要です。いますぐBIMをやるべき理由4選BIMの普及状況についての概要を把握いただけたでしょうか?それでは、ここから本題である、BIMを今すぐ導入すべき理由について詳細に解説していきます。BIM導入を検討している方は、この記事を参考にして、最適な選択をしていただけると幸いです。海外と日本の普及率の差BIMを導入すべき理由の1つ目は、海外と日本の普及率の違いです。現状、日本のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)普及率は、海外諸国に比べて高くないことが指摘されています。2015年の調査では、アメリカは8割、ヨーロッパは7割、韓国は5割の普及率である一方、日本はわずか4割程度でした。2018年の「日本建設業連合会」による調査では、日本のBIM普及率は7割弱まで上昇していますが、世界各国と比較してまだ高いとは言えません。しかしながら、今後のグローバル展開を見据えると、日本企業がBIMを積極的に推進する可能性は高まります。BIMを導入する企業が増加し、BIMが一般的なソフトウェアとなることが予想されます。このBIM活用時代に遅れを取らないためにも、早期からBIMの導入と活用が不可欠です。意思疎通のしやすさBIM導入の理由として2つ目に挙げられるのは、意思疎通が容易になる点です。建築物の設計図を用いてプロジェクトを説明する際、従来の2D CADよりもBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルの方が理解しやすいとされています。現場でのコミュニケーションを円滑に進めるためには、一目で把握できるBIMモデルが意思疎通を助ける効果的なツールとなります。 (image) さらに、最近の建設現場では専門知識を持った作業員だけでなく、外国人や専門知識のない作業員も活躍していることが多いです。このような状況下で、複雑な2D図面と専門用語を用いた指示よりも、一目で理解できる3DのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルを活用することで、指示伝達がスムーズになります。これらの理由から、BIMの利用はプロジェクトの効率化や時間短縮につながるだけでなく、建築物の品質向上にも寄与すると期待されています。国土交通省が推進しているBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)をすぐに導入すべき理由の3つ目は、国土交通省が推進している点です。国土交通省は平成22年の「官庁営繕事業」において、対象事案を設定し、BIMの試験的な導入を進めることを発表しました。この試験導入を通じて、BIMの効果や課題を検証し、「官庁営繕事業におけるBIMモデルの作成及び利用に関するガイドライン」を平成26年3月19日に公表しています。このような国の取り組みは、BIMの重要性を示す一因となっています。 (image) このBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ガイドラインでは、「一般企業がどのようにBIMを活用すれば良いか」といった方針が示されています。さらに、国土交通省は「公共工事においてBIM化を義務付けや要件とする」など、多様なアプローチでBIM普及を促進しています。これらの事実を考慮すると、今後も国土交通省によるBIM推進が継続される可能性が高く、BIMの重要性はますます増していくことが予想されます。フロントローディングBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を導入すべき理由の1つとして、フロントローディングが挙げられます。フロントローディングとは、3D建築物の構築前にシミュレーションを行う、または作業を前倒しで進めることです。従来の設計図をもとに建築物を作ろうとすると、設計図通りに造れないケースや不都合、トラブルが発生することがありました。その結果、設計図の作り直しが必要になり、プロジェクトの遅れや現場作業員への負担が増加していました。しかし、BIMモデルを用いたフロントローディングにより、こうしたトラブルを最小限に抑えることが可能になります。具体的には、事前に現場の問題を特定したり、完成予定日のシミュレーションができることが挙げられます。現場作業員の負担軽減やプロジェクトのトラブル回避のためにも、今すぐBIMを導入することが望ましいでしょう。まとめ本記事では、今後のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及状況や、現在BIMを導入すべき理由について詳しく解説しました。世界各国と比較して、日本のBIM普及率はまだ高くはありませんが、建設業界全体でBIMへの関心が高まっており、今後の日本国内のBIM普及率や将来性に大きな期待が寄せられています。本記事で説明した理由を考慮して、企業はBIMの導入を検討するべきです。将来的にBIMを導入している企業と導入していない企業の間に格差が拡大する恐れがあるため、早期にBIMの導入を検討しましょう。

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卒業設計 マツリマチ~にぎわいあふれる街へ~

(image) 目次1. 背景2. これからの”にぎわい”の生まれ方3. ダイアグラム(考え方)4. 図面を用いての具体的な説明5. まとめ6. 最後に近年の少子高齢化により人口減少している日本。僕が住む石川県も例外でなく人口は減少傾向にある。しかし、その中でも過去10年間人口が増え続けているマチがある。それは人口5.5万人前後の金沢市と白山市に囲まれた小さなマチ、野々市市だ。この野々市市では、県内でも数少ない人口増加中の街だが、特に20代の若者、子育て世代の移住の増加が顕著である。これにより、マチの素晴らしい文化、歴史を知らないまま過ごしてしまっているのではと考え、今回はそんな移住者含め、市民全体がにぎわいあふれるようにと提案する。1. 背景石川にある野々市市には、旧北国街道沿いの宿場町としてにぎわいあふれていたという、歴史がある。(旧北国街道→かつて、加賀藩主の参勤交代に使われ、俳聖・松尾芭蕉もこの道を歩いたといわれています。 https://www.hot-ishikawa.jp/spot/5206 より)下図でいうところの赤線付近が該当する。(image) そんな野々市市は、近年国道の大通り沿いに立ち並ぶ商業群がにぎわいの中心となっており、週末になれば、日中はよく渋滞している。これは、マチの発展としては大変うれしいことなのだが、このままいくと、先述したとおり近年の20代の若者、子育て世代の増加も相まって、地域に根差した人口が減少していき、野々市にあった歴史や、文化が廃れていくのではと懸念する。2. これからの”にぎわい”の生まれ方かつてと今のにぎわいが生じている野々市市。だが、野々市市全体でみると古くから市民全体に親しまれているものがある。それは、”祭り” である。野々市市には、いくつかのお祭りがあるがその中でも、江戸時代から続いているものとして野々市じょんからまつりなどがある。祭日には、屋台や催しがあり、老若男女問わずにぎわいにあふれている。(参考→ https://www.kanazawabiyori.com/event/event_20591.html より)そして今回はその”にぎわい”から着想をえて、二種類のアプローチで建築に落とし込んでいった。A. 屋台に囲まれ生まれるにぎわい(image) →建物(屋台)が立ち並び、その内側に広がる広場や小道が催しや憩い、交流の場となりうる、というアプローチ。B. やぐらを中心として広がるにぎわい(image) →一つの建物(やぐら)を中心としたにぎわいを生み出すことでそのにぎわいの輪が周囲に広がっていくのでは、というアプローチ。3. ダイアグラム(考え方)A. 屋台に囲まれ生まれるにぎわい(image) ①屋台に挟まれる道からスタート。(image) ②その屋台に囲まれる道には、人通りができて、にぎわいが生まれる。(image) ③この一本道のにぎわいを広げるために外側の建物(屋台)をそれぞれ広げていく。(image) ④この操作によって、建物間の移動や人の自由な移動によりにぎわいの空間が広がっていく。B. やぐらを中心として広がるにぎわい               (image) ①一つの建物をやぐら(シンボル)として想定する。(image) ②目印となるものには人が集まってくる。(image) ③そうしてできたにぎわいの輪がさらに周りを巻き込み、大きなにぎわいの輪を生み出していく。4. 図面を用いての具体的な説明 先述のAの考え方は、体験ゾーン、飲食ゾーンに適用し、Bの考え方は、展望台に適用している。全体図面(image) ①コミュニティーホール②ワークショップ③展示場④WC⑤フリー学習スペース⑥飲食店⑦カフェ⑧飲食店⑨展望台⑩案内所⑪フリー学習スペース⑫客席A(image) 〇体験ゾーン(image) (image) 該当番号①~⑤、⑩、⑪・このエリアでは、体験学習(美術、文化交流、ワークなど)を通して得られる学びを共有していくことでにぎわいが生まれていくと考えている。(image) ・このエリアに生まれたにぎわいの路地この路地を通って、建物間を移動したり、気分転換に歩いてみたりしてにぎわいを感じられるだろう。〇飲食ゾーン(image) (image) (image) ・このエリアでは、飲食を通して日常のなにげない会話、子育てについて聞いてみたり、明日の課題のために質問してみたりなど、多世代の利用により様々な交流が生まれ市民の憩いの場としての機能を持ち、にぎわいが自然と生まれてくるだろう。(image) ・飲食ゾーンの建物によって囲まれて生まれる広場のような道飲食を共にした後や自然と生まれるであろう向かった先にある展望台へと向かう人のにぎわいの交差によってどんどんにぎわいが生まれていくだろう。B(image) 〇展望台(image) (image)  (image) ・この建物内では勉強スペースや休憩スペースなどがあり、最上階へ行くと市内を自分の目で見ることで体験できる。また、一帯の建物のランドマークとなる位置に設置し、みんなが集まることでにぎわいが生まれ子のにぎわいが徐々に町全体へと広がっていくと考える。5. まとめ(image) →この建物を通しての市民間の交流によって、多世代間の交流、文化の衰退防止が可能になってくると考える。また、先述したBの やぐらを中心として広がるにぎわい は、展望台だけでなく、この一帯の建物を中心として、これからの新たなにぎわいが広がっていっていくだろう。6. 最後にここまで長い記事を読んでくださり、本当にありがとうございます。自身の感想としては、2年という短い間で学んだ自身の建築をこの案に自分なりにうまくまとめられたのではと思っています。また、この作品のプレゼンシートは下記リンクからご覧ください。▼https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:83af56ab-3fb1-423d-b636-f2299a95d645

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国土交通省が推進!日本でもBIMが求められている背景を解説

日本でBIM導入が遅れた理由と状況が変わったきっかけこれまで、日本の建設業界ではBIMの必要性があまり議論されてきませんでした。しかし、国土交通省の推進によって状況は変わってきています。この段落では、日本でBIM導入が遅れた理由を説明します。どうして日本のBIM導入は遅れたか日本のBIM導入が遅れてしまった理由として、「現状維持の考えが強かった」ことが挙げられるでしょう。そもそも日本の建設技術は高く、世界的にも評価されてきました。そのため、主流だった2D設計を変えようとする流れが生まれにくかったのです。また、日本の建設プロジェクトはビジネスライクな諸外国と違い、協力会社同士の絆や信頼関係が重視されています。コミュニケーション重視の文化が浸透していたので、業界全体でBIMを導入して情報共有を改善しようという考えになりませんでした。課題解決のためのBIM従来の価値観を振り返り、日本の建設業界でBIMが求められるようになったきっかけは「案件の長期化」が多発していたことです。日本では建造物の審査が時代とともに厳格化してきました。そのため、設計段階から細かい部分まで慎重に突き詰め、情報共有していかなくてはなりません。しかし、それまでの2D設計では生産性が低く、どうしても案件が長引くようになっていきました。こうした状況は、「労働環境の過酷さ」も招きます。結果的に、建設業界では若い人材が流出し、労働人口の平均年齢が上がるという問題が起こっていました。さらに、ゼネコンが工事を主導するケースが増える中、施工主にコストが見えにくくなってきたのも課題のひとつです。これらの問題を解決する手段として、BIMへの注目度は高まっていきました。そして、国土交通省による推進が始まり、BIMの実用化が加速していったのです。(image) ガイドラインとは?国土交通省によるBIM推進の具体例!2010年から国土交通省の主導で、日本でもBIMが推進されるようになっていきます。その中で公表されたガイドラインの数々は、建設業界の意識を変えていきました。ここからは、国土交通省の取り組みとガイドラインについて解説します。2010年にプロジェクトが発足世界的には、アメリカがガイドラインを発表した2007年ごろからBIM導入の動きが高まりました。それから2年が経過し、日本でも2009年あたりからBIMが認知され始めます。多くの研究者がBIMに関する書籍を発表するようになり、建設業界の一部が反応しました。そして、2010年には国土交通省の「官庁営繕事業におけるBIM導入プロジェクト」が発足します。これは、官庁営繕事業の対象事案を設定し、積極的にBIMを取り入れていこうとする計画です。主に設計段階でBIMを試行することが推奨されており、日本でBIMが広がる大きな転換期になりました。国土交通省がガイドラインを発表2012年には国土交通省の動きに応える形で、公益社団法人日本建築家協会の「BIMガイドライン」が制定されます。そして、2014年には国土交通省も「官庁営繕事業におけるBIMモデルの作成及び利用に関するガイドライン」を発表しました。このガイドラインでは、官庁営繕事業でBIMを導入する際の基本的な考え方が示されています。また、企業や利用者が留意するべきポイントについても説明されています。その4年後には「i-Construction」推進のためのBIMガイドラインも発表されました。i-Constructionとは、情報通信技術を建設現場に取り入れることです。同時に「BIM適用事業における成果品の手引き(案)」も公表されており、建設業界でBIM導入への意識はますます強まっていきました。(image)  (出典 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/tec/i-construction/index.html)2019年に始まった建築BIM推進会議の内容とは?BIM推進の一環として、国土交通省は2019年から建築BIM推進会議を開催しています。ここからは、建築BIM推進会議の内容や目的について解説します。どのような会議なのか建築BIM推進会議には大学の研究者が出席し、BIM普及について意見を述べてきました。設計や施工、建物の管理など、各方面の団体が名前を連ねています。さまざまな有識者がBIM普及の現状や問題点を考え、改善点を探るのが推進会議の主な内容です。会議では詳しい調査報告、データ分析なども行われており、多角的にBIM普及の筋道が探られ続けてきました。推進会議の目的大前提にある目的はもちろん、「日本におけるBIMの普及」です。それ以外では、「業界の垣根を越えた共通認識の確立」が挙げられるでしょう。建設プロジェクトは大規模になるほど、いろいろな業者が参加することになります。その場合、協力会社同士でBIMへの認識がずれていたらプロジェクトはスムーズに進んでいきません。そうならないよう、あらかじめBIMとの向き合い方を統一しておく必要があります。また、建設業界は税金を投入する事業も多いので、政府と民間企業の足並みもそろえておくことが必須なのです。推進会議の開催により、見えてきた課題もあります。たとえば、日本では設備系設計事務所でBIMの導入が遅れていると分かりました。さらに、中小建設会社でもBIMの普及率はまだまだ少ないといえます。有識者がこうした課題に向き合い、BIM導入の解決策を見出していくことが推進会議には期待されています。2020年3月にはBIM運用基準のガイドラインが作成されるなど、推進会議の成果は徐々に生まれているといえるでしょう。(image)  国土交通省による推進でBIMの普及率は高まっている日本はBIM普及において、諸外国から後れを取ってしまいました。しかし、国土交通省の推進によって状況は改善されています。BIMの将来性は高く、これから建設や土木業界で働く若手なら押さえておきたい技術です。

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CADに関する資格一覧!独学方法と職種別のオススメもあわせて紹介

CADの資格一覧CADの資格にはいろいろな種類があります。なかでも、有名な資格を一覧で見ていきましょう。建築CAD検定試験建築CAD検定試験は、一般社団法人の全国建築CAD連盟が実施する試験です。主に建築用図面を作成する能力を問われる内容になっています。試験レベルは準1級~4級までとなっており、4級を受験できるのは高校生のみです。社会人が建築CAD検定試験を受験する場合は、4級以外の級を選ぶ必要があるでしょう。なお、建築CAD検定試験は一般受験と団体受験に分かれています。通常、一般受験は年2回、団体受験は年4回のペースで試験が実施されます。ただし、準1級試験は基本的に一般受験・団体受験のどちらも年1回の実施です。(image)  (出典 全国建築CAD連盟 http://www.aacl.gr.jp/)CAD利用技術者試験CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が実施しているものです。試験は大きく2つに分けられ、「2次元CAD利用技術者試験」「3次元CAD利用技術者試験」があります。2次元CAD利用技術者試験は基礎・2級・1級という3つのレベルに分かれており、1級は建築・機械・トレースという3つのカテゴリーが存在します。3次元CAD利用技術者試験は3つのレベルが設けられており、2級・準1級・1級という内容です。2次元CAD利用技術者試験・3次元CAD利用技術者試験のどちらにおいても、特別な受験資格はなく誰でも受験できます。(image)  (出典 コンピュータ教育振興協会 https://www.acsp.jp/cad/)ただし、どちらの試験においても、準1級や1級といった上位レベルを受験するには、あらかじめ下位試験に合格していることが条件となります。試験の実施は通常年2回のペースです。なお、2次元CAD利用技術者試験の基礎および2級は随時試験が実施されています。Space Designer検定試験Space Designer検定試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が運営する資格です。試験では主に建築図面に関する理解、またCAD・BIM・CGソフトを用いてCGパースを作成するスキルについて問われます。専用サイトに課題をアップロードする、課題提出方式の試験となっています。提出した課題を評価基準に基づいてチェックし、その得点に応じて1級・2級など評価される仕組みです。なお、Space Designer検定試験は特に受験資格が定められておらず、誰でも受験できます。試験の実施は通常年1回です。(image)  (出典 コンピュータ教育振興協会 https://www.acsp.jp/sd/)CADの資格を取得するための独学方法CADの資格取得を目指す際に、独学を選択する人もいるでしょう。CADの資格を取得するためにはどうすれば良いのか、独学方法のポイントをチェックしていきましょう。CADの基本操作に関するテキストを使うCADについて一から学ぶ場合は、書店などで基本テキストを購入することがオススメです。AUTOCADやDraftSightなど、自身が学びたい内容に合うものを選びましょう。また、テキストもそれぞれ構成や文章などが異なります。いくつか実際に見比べて、自身が理解しやすいと感じるものを選ぶようにしましょう。資格用テキストで繰り返し勉強する取得したい資格が決まっている場合は、公式のテキストや問題集を購入し、繰り返し学習することがオススメです。公式のテキストには試験対策に関する有益な情報が掲載されています。テキストをしっかりと読み込み、問題集を繰り返し解いて理解を深めましょう。過去の問題集は数年分用意して何度も解いておくと、より効果的な試験対策を行えます。動画を見て学ぶCADはどうしてもテキストの文章を読むだけでは理解しにくい場合があります。このような場合は、テキストでの学習とあわせて、動画を見ることがオススメです。実際の動きを確認することで、操作をスムーズに覚えやすくなるでしょう。動画で操作を覚えたあとに問題集を解くという流れをつくることで、効率的にインプット・アウトプットを行えます。【職種別】オススメのCAD資格を紹介CADはモノづくりに欠かせないものであり、建築・機械・電気などさまざまな業種で活用されています。また、CADに関する職種も多種多様です。職種によって生かせる知識やスキルが異なり、その仕事に合う資格取得を目指すことが重要になります。ここでは、職種別にオススメのCAD資格を見ていきましょう。建築系BIMオペレーター建築系BIMオペレーターの場合は、ニーズが高まりつつあるBIMの資格がオススメです。たとえば、「BIM個人資格認定試験」というものがあります。この資格は一般社団法人buildingSMART Japanが運営するものであり、個人のBIMスキルを判定することを主な目的としています。今後導入する企業が増えることが予想される、BIMのスキルを証明できるでしょう。機械系CADオペレーター機械系CADオペレーターの場合は、前述した「2次元CAD利用技術者試験」「3次元CAD利用技術者試験」がオススメです。資格を取得することで、CADを使った作図など実践的なスキルを証明できます。電気系CADオペレーター電気系CADオペレーターの場合は、「電気CAD資格」を取得することも一案です。この資格は電気CAD資格認定事務局が実施しているもので、電気系CADに特化した資格となっています。資格の種類は電気CADオペレーター・電気CADエキスパート・電気CADインストラクターの3つです。電気設計(制御盤設計)に携わる人を主な対象としており、電気CADに関するスキルの証明として役立てられます。CADの資格を取得してスキルアップを目指そう!(image)

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CADを学べるスクールは?おすすめのスクールや選ぶポイントを紹介

CADスクールで学べることとは?CADスクールではどのようなことを学べるのか、具体的に見ていきましょう。AutoCAD・2DCADAutoCAD・2DCADは建築系の分野などで欠かせないツールです。CADオペレーターとしての活躍を目指すのであれば、AutoCAD・2DCADなどの基本知識を学んでおくと役立つでしょう。BIMBIMは日本で普及が進んでいるツールです。業務効率などに役立つとされ、今後導入する企業も増えることが予想されています。特に、建築や設計などの業界で重宝されやすいでしょう。BIMについてのスキルを身に付けておくことで、周りと差を付けられます。長くCADオペレーターとして活躍したいのであれば、スキルを磨いておくと良いでしょう。NXNXは設計から製造、解析まで製品開発の工程を網羅的にサポートする3DCADソフトです。主に自動車業界や家電メーカーなどで多く活用されています。CADスクール選びのポイントスクールは費用がかかるものだからこそ、失敗しないように選びたいものですよね。CADスクールと一口にいっても、さまざまなものがあります。スクールによって学ぶ(学べる)内容は大きく異なるため、慎重に比較したうえで自分に合うところを選ぶことが重要になります。一体どのようなところに着目して選べば良いのか、ポイントを見ていきましょう。講座の内容CADは講座によって、学べるソフトや内容などが細かく分けられています。たとえば講座のなかにはCADについて学べるだけではなく、資格取得が目指せるものなどもあります。そのため、まず自分が「何を勉強したいのか」、また「何を達成したいのか」を洗い出すことが重要です。ゴールを明確にすることで、自分の目的に合うスクールや講座を選びやすくなるでしょう。自宅からの距離スクールを選ぶときは、自宅からの距離も重要なチェックポイントとなります。自宅から遠く離れた場所にあるスクールは、どうしても通う時間がかかり、負担も大きくなりがちです。その結果、スクールに通うこと自体が面倒になってしまうおそれもあるため、注意しましょう。このような理由から、自宅から無理なく通える距離にあるスクールを選ぶことがおすすめです。かかる費用スクールによって料金設定はさまざまであり、かかる費用も変わってきます。きちんとスクールの費用を確認し、自身の予算と合うかどうか確認することが大切です。後悔しないためにもスクールはよく下調べを行い、料金をよく比較したうえで選ぶようにしましょう。おすすめのCADスクールを紹介!数ある学校のなかでも、おすすめのCADスクールには以下のようなところが挙げられます。それぞれの概要や特徴について確認していきましょう。ヒューマンアカデミーヒューマンアカデミーは大手の安心感があり、CAD初心者でも安心して通えるスクールです。講座の数が多く、目的別に細分化されていることが特徴です。たとえば、初心者からCADオペレーターを目指すコースや、資格取得を目指すコースなどさまざまなものがあります。自分の目的に合うものを見つけやすいことがメリットでしょう。また、自分の都合に合わせて学習スタイルを選べることが大きな特徴です。オンラインスタイルではインターネット環境さえ整っていれば、場所を選ばずにどこでも学習できます。通学スタイルでは最寄りのスクールに行けば、備品のパソコンを使って学ぶことが可能です。自宅にCADソフトが入っていない人でも問題なく勉強ができます。(image)  (出典 ヒューマンアカデミー https://haa.athuman.com/event/bimrevitcad/)WINスクールWINスクールは数々の企業研修で得たノウハウをもとに、実務に直結する技術を学べるスクールです。キャリアパスの道筋をしっかりと示したカリキュラム構成になっていることが特徴として挙げられます。目指すべき業界とそのために学ぶべき内容がきちんと考えられ、コースに組み込まれています。したがって、「自動車業界に行きたい」「建築系の分野に進みたい」など、目指すべき方向性がはっきりと決まっている人にもおすすめです。また、WINスクールは全国にある教室を併用できます。休日は自宅近くのスクールに行き、平日は勤務先近くのスクールで勉強するなど、ライフスタイルに合わせた学習が可能です。無理なく自分のスケジュールに合わせて学びやすいでしょう。(image) (出典 Winスクール https://bit.ly/3m4zfMp)KENスクールKENスクールは個別授業が特徴のスクールです。担当講師がWebシステムで授業の進捗管理を行い、個々に合わせたプランで学習を進めていきます。個別指導ならではのフォロー体制によって、学習における疑問も速やかに解決することが可能です。さらに、KENスクールは就職におけるサポート体制も充実しています。CAD初心者はもちろん、CADオペレーターとしての転職を目指す人にも向いているでしょう。e-Groovee-Grooveはムービー教材を使って学べる、CAD通信スクールです。講座に申し込むと教材が届き、それをもとに学習を行えます。e-Grooveは場所を選ばず、自宅や職場など好きな場所でCADを学べることが最大のメリットです。毎日のスキマ時間を有効活用し、着実に知識を養えます。CAD未経験者を対象としたカリキュラムになっているため、誰でも安心して利用できることも魅力です。(image)  (出典 e-Groove https://bit.ly/3iOTpIA)特徴や費用を比較して慎重にCADスクールを選ぼう!CADスクールは数多くあるため、しっかりと特徴や学べる内容などを比較したうえで選ぶことが重要です。あわせて、料金設定や自宅からの距離などもチェックしておくことがおすすめです。自分に合うスクールを選び、CADのスキルを磨きましょう。

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国土交通省が推進中!BIMオペレーターの仕事と活躍できる業界

国土交通省によるBIM推進の流れとオペレーターの需要建設業界や土木業界でBIMオペレーターの注目度が高まったのは、国土交通省による後押しがあるからだといえます。ここからは、国土交通省がBIMを推進している流れを解説していきます。ガイドライン公表が大きなきっかけにまず、図面を3Dでモデリングする技術の総称がBIMです。そして、専用ツールを使って3Dモデリングを行う仕事がBIMオペレーターです。世界的にはゼロ年代から、BIMの実用化は始まっていました。やや遅れて、国土交通省がBIMの推進を行うようになったのは2010年以降からです。まずは官庁営繕事業で試験的に導入されたことが認知度度向上のきっかけとなりました。そして、2014年には国土交通省のBIMガイドラインが公表されます。このガイドラインでは、BIMの目的や導入の注意点が明確に示されました。官庁が建築・修繕工事発注者を指定する際や、受注業者が技術提案をする場合にはガイドラインが適用されます。さらに、製図作業においてもガイドラインは参考になります。建設業界は国土交通省に足並みを揃えたガイドラインによって、建設に関わる全ての企業、メンバーはBIMの役割を理解できるようになりました。その後、日本でもBIMを導入する動きが加速化していったのです。そもそも建設業界や土木業界は公共事業が多く、税金と密接に関係する業界です。税金を投入されている以上、その経営方針は国の足並みと揃わなくてはなりません。その結果として、これらの業界は国土交通省の動きを受け入れる方向で、舵を切ったのでした。(image) 建設業界をどう変える?BIMがもたらす変化を予測21世紀以降も日本では2Dによる図面設計が主流です。そのため、BIMへの転換が積極的に行われてきた、世界の潮流には乗り遅れてしまいました。それでも、徐々にBIMの必要性が認められてきたのは、建設業界や土木業界での課題解決に役立つ技術だったからです。ここからは、BIMが将来的にもたらすメリットを説明していきます。複雑化な工事も情報共有が容易に建設業界では時代とともに技術が進化し、複雑な工事も遂行できるようになっています。マンション、ショッピングモール、高速道路など、大型の案件では最新技術が工事に取り入れられているといえるでしょう。しかし、そのことで専門家とそれ以外のプロジェクトメンバーで情報共有が難しくなっていったのは課題でした。一部の人間しかプロジェクトの概要をつかめず、意思決定が遅れてしまっていたのです。メンバーそのものが多くなるのも、コミュニケーションの弊害になっていました。こうした課題を解決するために、BIMは重要な役割を果たします。BIMなら完成イメージを3Dで理解できるだけでなく、各データも簡単にチェックできます。しかも端末から図面をチェックできるため、修正点をすぐに見られて共有できるのもメリットです。慢性的な労働環境の過酷さを改善さらに、建設業界や土木業界の労働環境を改善するためのツールとして、BIMには大きな期待が寄せられています。建設業は責任重大な仕事でありながら、深刻な人材不足に悩まされてきました。結果的に、ますます労働環境が悪化していくという循環が生まれています。BIMは現場の生産性を向上させ、プロジェクトメンバーの負担を軽減させるメリットも備えています。BIMオペレーターに需要と将来性はあるのか?日本でも、BIMを受け入れる流れができたことで建設業界や土木業界に変革がもたらされてきています。ここからは、BIMオペレーターの需要と将来性を解説します。BIMオペレーターの需要は高まっている建設プロジェクトにおいて、BIMオペレーターは設計者の指示のもと、BIMを操作して製図するのが主な仕事内容です。そのほか、図面の修正やデータ入力などもBIMオペレーターに求められる役割だといえるでしょう。BIMオペレーターの立ち位置はCADオペレーターに似ています。しかし、BIMオペレーターは設計の全工程について入力作業をしなければならないため、総合的な知識が求められます。BIMオペレーターの需要は、建設業界や土木業界以外でも、ゼネコンやサブコンに広がってきました。いずれの業界でも規模に関係なくBIMへの切り替えが推奨される中、実際には必要な人材が揃っていません。そのため、BIMを操れる若手への注目度は上がっています。BIMオペレーターに将来性はあるアメリカでのBIM導入率は2007~2012年の間に、28%から71%まで上昇しました。そして、他国においても同様の上昇を描くだろうと予測されています。実際のところ、韓国やオーストラリアなど、BIMがあまり浸透していなかった国でも徐々に変化が見られるようになりました。国土交通省の推進がある日本でも、2D技術からBIMへの転換はますます盛んになっていくでしょう。こうした背景を受けて、多くの企業が若年層のBIMオペレーターに関心を寄せています。なぜなら、新しくBIMを導入するには人材の確保が不可欠だからです。もちろん、ベンダーの支援を受けながら、各企業で人材育成を行うことも不可能ではありません。ただし、このやり方では時間も費用もかかります。また、これまで2Dでの製図に慣れ親しんできた技術者には、3Dモデリングへの抵抗感もあります。そのため、新しく業界に参入してくる人材に注目している企業は多いのです。これからの建設業界や土木業界で、BIMを扱える人間は有利になっていくでしょう。(image) 建設や土木業界に飛び込むならBIMオペレーターが狙いどころ!国土交通省のガイドライン公表後、BIMオペレーターの需要は高まりました。建設や土木業界に興味があるなら、BIMについて学んでみましょう。

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40代や50代でも転職できる?CADオペレーターの転職事情を解説

CADオペレーターの仕事と需要パソコンを使うスタイリッシュな職業というイメージも強いCADオペレーター。実際にCADオペレーターはどのような職業で、どのような業界に需要があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。(image) CADオペレーターの仕事内容CADオペレーターはCADソフトを使い、図面の作成や修正を担当する仕事をいいます。基本的には設計士やデザイナーが製図した図面をもとに、指示に従って正確な図面を作成することになります。パソコン上で何度も製図した図面を調整するなど、丁寧さや根気強さが必要になる仕事です。CADオペレーターの需要ものづくりの現場において、図面はアイディアを伝えるためのツールとして欠かせないものです。CADで作成する図面は、修正やデータの管理が簡単に行えることが特徴です。そのため、今や図面作成は手書きではなくCADで行うことが主流となっています。CADは主に建築・土木・設計などの業界で多く活用されており、もはや不可欠な存在といえるでしょう。また、インテリア業界や自動車業界、福祉業界やアパレル業界など、CADは多岐にわたる業界で使われています。CADオペレーターに今後求められることCADオペレーターは幅広い業界で活躍しており、今後も安定した需要が予想されます。しかし、単純にCAD操作のみができるというだけでは、長く働き続けることが難しくなる可能性もあるでしょう。なぜなら、2次元の作図のほかにも、3次元CADやBIMなどの知識が求められるケースも増えているためです。このような技術も積極的に身に付け、柔軟に対応していけるCADオペレーターの需要が高まっていくでしょう。CADオペレーターへの転職に年齢は関係するのかCADオペレーターへの転職を考える際に、年齢がどの程度関係するのか気になる人もいるでしょう。結論からいうと、CADオペレーターへの転職に年齢はそこまで関係ないといわれています。もちろん、企業によっては将来性を見据えて若手人材を欲しがることもあります。なぜなら、若手人材は日々変化をともなうCAD技術にも、柔軟に対応しやすい傾向にあるためです。とはいえ、40代や50代の場合はCADオペレーターへの転職ができないのかというと、そうとは限りません。実際に40代、50代で現役のCADオペレーターとして活躍している人も数多くいます。企業が求める人材の傾向を把握し、柔軟に新しい技術にも対応していこうとする姿勢をアピールすることで、CADオペレーターへの転職を実現しやすくなるでしょう。CADオペレーターに転職するためのポイントCADオペレーターへの転職を成功させるためには、いくつかポイントがあります。どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。業界の知識を身に付けるCADオペレーターの仕事は専門的な知識や技術が求められる仕事です。また、所属する業界や企業によっても、求められる専門性は変わってきます。たとえば、建築設計事務所のCADオペレーターとして活躍するためには、建築や設計に関する知識が不可欠です。自動車設計のCADオペレーターであれば自動車への関心、インテリアであれば家具への興味が必要になるでしょう。たとえCADオペレーターとして優れた知識やスキルがあったとしても、業界の専門知識がまったくない人が図面を作成すると思うような評価につながらない可能性があります。CADオペレーターとしての転職を考えるのであれば、CADそのもののスキルを磨くことはもちろん、転職を希望する業界や企業への知識を深めることが重要になります。常に最新情報にアンテナを張り、知識を吸収する姿勢をアピールすることが肝要です。(image)  BIMに関する知識を学ぶ日本ではBIMが普及しつつあり、今後導入する企業も増えることが予想されています。しかし、肝心のBIMソフトを使いこなせる人材が不足しているのが現状です。だからこそ、BIMの技術を身に付けることで、周りとの差別化を図ることができます。CADだけではなくBIMまで使いこなせる人材は需要が高く、転職活動を有利に進められる可能性があるでしょう。スクールに就職先を紹介してもらうCADオペレーターになるために、スクールで講座を受ける人もいるでしょう。スクールによっては、就職先を紹介してくれるケースもあります。スクールを通した紹介であれば、面接に辿り着きやすくなることが期待できます。もしもこうしたサービスが用意されていれば、活用してみるのも一案です。資格を取得するCADオペレーターとしての実力をアピールするために、資格を取得することも一案です。CADオペレーターになるための必須資格は特にありません。しかし、関連資格を取得しておくことで、自身のCADに関する知識・スキルを証明するための有効な武器として活用できます。これにより、書類選考や面接などが有利に進みやすくなる可能性があるでしょう。CADオペレーターの関連資格としては、「CAD利用技術者試験」「建築CAD検定試験」「オートデスク認定資格プログラム」などが挙げられます。資格取得のためには、テキストなどを読み込み独学したり、スクールで講座を受けて勉強したりするなどの方法があります。自分に合う勉強方法で資格取得を目指しましょう。知識と技術を身に付けてCADオペレーターへの転職を実現させよう!(image)  CADオペレーターへの転職は年齢制限が設けられていないケースもあり、40代や50代からでも仕事を探せる可能性があります。CADオペレーターとして転職するためには、CADの基礎的なスキルはもちろん、業界の専門知識やBIMの扱い方などを学ぶことが大切です。新しい技術にも柔軟に対応することが、CADオペレーターとしての転職や活躍を成功させるうえで重要になるでしょう。

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建設業で必須の工事請負契約とは?その概要とBIMとの関係を解説

建設業界の請負契約とは?概要とメリット・デメリットを紹介工事現場の大半は請負契約によるものだといえるでしょう。この段落では、請負契約の概要とメリット、デメリットを解説します。アウトソーシングが請負契約民法の632条では、請負契約が定義づけられています。それによると、請負契約とは「ある人や企業が契約者から仕事を請け負い、結果に対して報酬を受け取る仕組み」だとされてきました。すなわち、企業が自社に不足している技術力、人材をアウトソーシングし、仕事を代行してもらうケースは請負契約に該当します。また、民法541条では「仕事を請けた側は必ず完成させなければならない」とされています。請負契約では仕事を完遂する義務があり、ミスや不足点がある以上、約束の報酬は支払ってもらえません。建設業や土木業は請負契約が適用されている代表例でしょう。これらの企業は、個人や法人、官公庁から仕事を請け負い、工事を完璧に終えることで利益を獲得してきました。ちなみに、請負契約とよく似ている言葉として「委任契約」が挙げられます。ただ、委任契約は成果ではなく仕事量に対して報酬を支払う仕組みで、厳密には請負契約とまったく異なります。建設業における請負契約のメリット請負契約が広まったのは、依頼側にとって「労働を監督する義務がない」からです。たとえば、建設業なら設備も人材も請け負う側の企業が用意します。設計から工事まで、すべてのプロセスも請け負う側の責任で進められます。金銭面を除けば依頼側の負担は少なく、技術や労働力も請け負う側に頼れるのです。勤務時間を割いて、本業ではない建設や土木の仕事に取り組む必要もありません。建設業における請負契約のデメリット仕事をもらう側からすれば、請負契約には見逃せないデメリットもあります。「成果報酬」は、見逃せないポイントだといえるでしょう。請負契約では請負側が望むレベルの仕事をできないと、対価を支払ってもらえません。しかし、建設業は工事が時代とともに複雑化しており、納期の余裕がどんどんなくなってきています。また、巨大な工事になれば協力会社の数も増え、情報共有もしにくくなります。(image)  複雑な工事計画には、一般のクライアントの理解が追いつきにくくなっているのもデメリットでしょう。そのような状態でプロジェクトを進めていこうとしても、なかなかクライアントは意思決定を行えません。結果的に工事の計画は遅れてしまい、協力会社の利益が下がることもありえるのです。建設業界や土木業界では、プロジェクトメンバーの情報共有を促進するようなツールの登場が長く待ち侘びられてきました。BIMは請負契約中心の建設業界でどのような役割を果たす?国土交通省の推進により、2010年ごろから日本で「BIM(Building Information Modeling)」の普及が進んできました。特に、建築業界でBIMは業務効率化をサポートするだろうと期待されています。ここからは、請負契約中心の建築業界で、BIMがもたらす変化を解説します。BIMは建設業で何ができる?主に、建造物の設計を3Dで行うための技術としてBIMは導入されてきました。また、専用ツールやシステムを利用することで、BIMの図面で建設の各種データベースを連動させられます。工事に必要な資材や機材を図面から確認できるだけでなく、工期や予算の計算も可能です。これらのデータは見積書や事業計画書の作成にも役立つでしょう。さらに、日影や周辺環境のシミュレーションまでBIMでは行えます。請負契約の問題をBIMはどう解決する?協力会社が多くなって、意思疎通がとりにくくなった建設プロジェクトの問題にBIMは対処できます。まず、BIMの図面は3Dによって具体的に作られているため、誰もが完成イメージを共有しやすいのです。専門的知識のないクライアントでも工事の全貌をつかめるので、意思決定もスムーズになります。その結果、納期遅れが発生する可能性も低くなっていくでしょう。さらに、プロジェクトメンバーが細かい修正点を見逃しにくくなり、人為的なミスも減っていきます。工事の精度が高くなるので、契約内容を守ったまま建物を完成させられるのです。干渉チェックも容易に請負契約が主流の建設業界では、「干渉チェック」の難易度が上がってきたのも課題でした。干渉チェックとは、各部材が重複していないことを確認する作業です。部材が重複していれば無駄な費用が発生するだけでなく、工事を正確に進められません。そのため、図面と資材リストを照会して、干渉チェックを行うのは建設業者の重大な仕事のひとつでした。しかし、請負契約を結んでいる企業が多い案件ほど、干渉チェックに必要なデータは各方面から送られてきます。それらをまとめて繰り返しチェックを行っていたのでは、どうしてもミスの発生率が高くなってしまいます。(image) BIMならシステムが干渉チェックを行ってくれるので、些細なミスも発見しやすくなるでしょう。さらに、3Dで完成イメージを見られるので、図面の問題点にすぐ気づけます。情報量が多すぎて人間の頭では処理しきれなくなった現場では、BIMが非常に重用されます。請負契約中心の建設業ではBIM技術者の需要が高まっている建設業では、請負契約のデメリットを解消するためにBIMの注目度が大きくなってきました。それにともない、BIM技術者の需要も高くなっています。これから建設や土木業を目指すならBIMを押さえておきましょう。

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1級から基礎まで!CAD利用技術者の合格率や勉強方法を徹底解説

CAD利用技術者試験の種類と合格率についてCAD利用技術者試験は「3次元CAD」と「2次元CAD」の2部門に分かれます。さらに、この2部門のなかで、それぞれレベルが用意されています。まずは3次元CADの種類と合格率について説明していきましょう。3次元CADは1級、準1級、2級の3種類です。3次元CADの1級は3Dパーツのモデリングやアセンブリ作成などの試験があり、難易度は高いといえます。合格率は年度によって異なり、50%ぐらいのときもあれば20%以下のときもあります。3次元CADの1級を受験するためには、準1級と2級に合格しているのが条件であることも覚えておきましょう。3次元CADの準1級も1級と同じく、3DCADを用いた3Dモデリングを行いますが、アセンブリの作成は行いません。パーツの作成までが試験範囲のため1級と比較すると難易度は少し低くなり、毎年平均50%程度の合格率になっています。3次元CADの2級は筆記試験です。マークシートによる選択や真偽方式で答える内容で、CADやパソコンに関する知識が全体的に求められます。2級は3次元CADで一番下の試験ですが、合格率が30%程度の年もありましたので、油断はできません。2次元CADの種類と合格率について次に、2次元CADの種類と合格率について説明を行います。2次元CADは1級、2級、基礎の3種類です。2次元CADの1級は機械、建築、トレースの3種類に分かれています。自分が就きたい業務に合わせて種類を選択するようにしましょう。例えば、トレースはコマンド機能やレイヤ機能などに関する能力が求められますので、CADオペレーターを目指す人にぴったりです。試験は実技と筆記の両方があります。2次元CAD1級の合格率はトレースだけをみるとだいたい60%以上で高めですが、建築や機械は年によってバラバラです。20%以下のときもあれば70%以上のときもあります。また、2次元CADの1級を受験するためには過去に1級を取ったことがあるか、もしくは2級の資格を持っていなくてはなりません。2次元CADの2級はCADシステムを半年以上勉強している人やCADオペレーターの新人に向けた試験です。実技はなく筆記試験のみとなっており、CADの機能や運営などに関する出題がされます。2次元CAD2級の合格率はだいたい50%ぐらいと考えればいいですが、年によってはそれ以下になるので、しっかりと勉強して臨むようにしましょう。2次元CADの基礎はCADシステムの基礎知識に関する試験です。CADシステムをこれから学んでいく専門学生など、初心者に向いています。合格率は50~80%となっていますので、合格率はかなり高いといえるでしょう。(image)  (出典 一般社団法人コンピュータ教育振興協会 https://www.acsp.jp/cad/)独学もOK!CAD利用技術者試験の勉強方法CAD利用技術者は決して簡単な試験ではありませんが、独学で合格するのも不可能ではありません。CADを独学する際に最初に準備するのはパソコンとCADのソフトです。パソコンの種類はデスクトップでもノートでもかまいませんので、自分が使いやすい方を用意しましょう。CADの操作は基本的にマウスで操作しますので、マウスは必須になります。CADソフトは色々な種類がリリースされています。2次元CADではAutoCAD、AutoCAD、JW_cadなどが試験で使えるソフトです。CADソフトを選ぶ際にはACSPの公式サイトで使用可能かどうかを確認しておくようようにしましょう。3次元CADの場合はSOLIDWORKS、Vectorworksシリーズ、CATIA V5などが推奨ソフトとなっています。3次元CADのソフトを選ぶ場合は体積、表面積、重心、2点間距離の測定ができるかどうかをチェックするようにしてください。CADソフトで有名どころのソフトといえばAutoCADがあげられますが、値段が7万円/年するので少しハードルが高いです。CADは無料ソフトもありますので、最初はそちらを使用するとよいでしょう。例えば、無償で使え、実務でもよく使われているJW_cadがおすすめです。本格的なソフトの購入は業務などで必要になったときに検討しても遅くはありません。CADを独学するにあたって、公式ガイドブックは必ず押さえておくべきです。自分が受験する試験の種類に合わせてガイドブックを購入するようにしましょう。CAD利用技術者の試験内容は公式ガイドブックに準拠しています。2次元CADの基礎や2級であれば、実技がありませんのでガイドブックの内容を確実に押さえれば合格は可能です。ただし、公式ガイドブックはCADについてある程度知識がある前提で解説がされているので、初心者には少し難しい面があるかもしれません。そういった場合はよりわかりやすく解説された参考書を購入するようにしましょう。(image)  (出典 Amazon  www.amazon.co.jp/dp/4296070061)CAD利用技術者の参考書はできるだけ有名で長く続いているシリーズを選ぶのがよいです。継続的に売れている参考書はそれだけ受験者から支持されているということですので、わかりやすいものが多い傾向にあります。もちろん、表紙だけで決めるのではなく、実際に中身を見て自分に合うかどうかの確認は必要です。参考書は色々出ているので、目移りしてしまうかもしれませんが、できれば1冊に絞るのが理想です。複数の参考書を使うと理解が中途半端になりやすいので注意しましょう。独学がどうしても向いていないと感じた場合はCAD利用技術者試験に特化したスクールに通うのも悪くはありません。スクールであればCADだけでなく、コース次第では最先端技術であるBIMに関しても学ぶことが可能です。また、就職してから学ぶという手段もあります。実際の業務の中でCADの操作を経験していれば、受験勉強するときの理解も早いです。未経験者歓迎を掲げている会社であれば初心者にも入社のチャンスがありますので、積極的に応募するとよいでしょう。スキルや知識をアピールできる!CAD利用技術者試験にチャレンジしようCADに関連する仕事は年々増えており需要があります。CAD利用技術者試験は有名な資格ですし、転職や就職で有利になることも期待できるでしょう。また、取得をすることで各分野で活躍できるチャンスが広がります。CAD利用技術者試験は難易度がやや高めの試験ではありますが、ソフトやガイドブックなど必要なものをしっかりと準備して勉強すれば独学での合格も不可能ではありません。CAD利用技術者試験を受験し、スキルアップを目指していきましょう。

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